【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
さっそく部屋に二人を招き、テーブルの上にお皿に切り分けたパウンドケーキを並べる。


そしたら眞白くんがそれをみて、感激したように声を上げて。


「すっげー! これ、乙葉の手作りなの?」


「うん。実は私、お菓子作りが趣味で……」


「超美味しそうなんだけど! すごいなぁ乙葉、料理もできちゃうなんて。これはますます男がほっとかないよね」


「そ、そんなっ……」


そんなに褒められたら、なんだかすごく照れくさい。


味も気に入ってもらえるといいんだけどなぁ。


そう思っていたら、隣に座っていた楓くんがフォークを手に取って、さっそく食べ始めて。


「あ、うまい」


しかも、意外にも素直に褒めてくれたので、すごく嬉しくなった。


「ほんと? よかったぁ」


「うわ、ほんとだ。超美味しい! これ、何個でもいけそう」



< 52 / 350 >

この作品をシェア

pagetop