【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「はい」


照れながらもフォークにケーキを取って彼の口に運んだら、眞白くんがぱくっと食いついてくる。


「ん、うまい」


だけど、よく考えたらこれは間接キスかもしれないと思って、なんだかますます恥ずかしくなってしまった。


ど、どうしよう。私が口付けたフォークでよかったのかな……。


そしたらその様子を隣で見ていた楓くんが、呆れたような顔で呟く。


「お前なぁ、自分で食えよ」


「だって、食べさせてもらうとますます美味しいじゃん? 愛がこもってて」


「この女たらし」


「うわ、なんだよそれ。失礼だなぁ」



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