【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
だけどそこでふと、あることを思い出した私は、すかさず冷蔵庫へと走る。


そして、用意してあったペットボトルのお茶を持ってきて。


「そうだ。楓くん、これ……!」


楓くんにサッと手渡したら、彼はキョトンとした顔で聞いてきた。


「え、なにこれ」


「えっと、この前お茶もらっちゃったから。お返しに」


私がそう答えると、不可解そうに眉をひそめる彼。


「そんなのいちいち返さなくていいのに。律儀な奴だな」


「でもっ、何かお礼をと思って……」


すると楓くんはそこで、私のお皿を指差して。


「じゃあその乙葉のケーキ、俺にもちょうだい」


「あ、うん。いいよっ」



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