【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「ふーっ。セーフだったみたいだね」


眞白くんもホッとしたように呟く。


「先生、もういなくなったかな?」


「うん。足音が遠ざかっていったから、たぶん大丈夫」


「よかったぁ」


だけどなぜか、私のことを離してくれる様子はなく。


「それにしても乙葉って、あったかいね」


「えっ?」


「乙葉とくっついてると、なんか幸せな気持ちになる」


思わぬことを言われて、またドキッと心臓が飛び跳ねる。


「そ、そんなっ……」


「このままここに隠れてよっか」


さらには耳元でボソッとそんなふうに言われて。


眞白くん、本気で言ってるのかな? 冗談だよね?



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