【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「でもっ、もうすぐ授業はじまっちゃう……」


私がドキドキしながら返したら、眞白くんはイタズラっぽくクスッと笑うと。


「乙葉のこと離したくなくなっちゃったんだけど、ダメ?」


さらにギュッと腕に力を込めてきたので、ますます心拍数が上がってしまった。


ど、どうしようっ。眞白くんたら、どうしてそんなこと言うのかな?


こんなの、恥ずかしすぎて心臓がどうにかなりそうだよっ……。


――ピコン。


すると、そんな時私のスマホと眞白くんのスマホから、メッセージの着信音が同時に鳴って。


お互いハッとして身を離し、ポケットからスマホを取り出すと、なんと九条兄弟とのグループラインに楓くんからのメッセージが届いていた。


【お前らどこにいんの?】


「あ、楓くんからだ」


画面を見て私が呟くと、眞白くんが苦笑いのような笑みを浮かべて。


「やばっ。楓のやつ怒ってるかな」


「えっ、そうなの?」



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