【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
「こうやって陰でコソコソやるの、すげー最低だと思わない?」


眞白くんに言われた女子達は、真っ青な顔で黙り込む。


すると彼は次の瞬間、低い声で。


「謝れよ」


ハッとしたように顔を上げる女の子たちに向かって、再び怖い顔で怒鳴りつける眞白くん。


「謝れ! 乙葉に」


それを聞いた女の子たちは一瞬ビクッとなったかと思うと、バツが悪そうな表情をしながら小さな声で謝ってきた。


「ご、ごめんなさい……」


「ごめん……」


私はなんだかいたたまれない気持ちになってしまって、オロオロしながら返す。


「あ、いえっ、だ、大丈夫です……っ」


だけど眞白くんは、そんな私の肩にポンと手を乗せると。


「またまたー、乙葉、優しすぎでしょ。こんなことされて大丈夫なわけないじゃん」


「で、でもっ……」


「今後こういう嫌がらせ、二度としないって誓えよ」



< 82 / 350 >

この作品をシェア

pagetop