【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
そして彼は、突然自分のブレザーを脱ぎはじめたかと思うと、サッと私の肩にかけてくれて。


「でも、間に合わなかったな。こんなずぶ濡れになっちゃって」


「ううん、私は別に大丈夫だよ。このくらい」


すると眞白くんはそこで何を思ったのか、突然私の体をギュッと抱きしめてきた。


「……ひゃっ」


「ごめん。守ってやれなくて」


「そ、そんなっ。眞白くんのせいじゃっ……」


「でも僕、乙葉のことは絶対守るって約束したのに」


そう口にする眞白くんはなんだかちょっと悔しそうで、胸がチクッと痛む。


彼は私のこと、いつだって本気で守ろうって思ってくれてるんだ。


やっぱりすごく優しいんだな……。


「こんなカッコで帰れないよな。着替えよ。僕のジャージ貸すから」


眞白くんにそう言われて、私はとりあえずこのずぶ濡れの格好から着替えることにした。



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