【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中！

「そ、それはそうかもしれないけど……。でも、そう思う人がいるのは仕方ないし、いいの。平気だよ」


心配をかけたくなくて、精一杯の笑顔で取り繕う。


「それに、楓くんと眞白くんにはほんとに感謝してるし、私は一緒にいられてすごく楽しいから」


そしたら楓くんはそんな私を見て一瞬大きく目を見開いたかと思うと、私の頭にポンと片手を乗せた。


そして、そのままその手を私の頭の後ろに回したかと思うと、自分のほうへと抱き寄せてきて。


「大丈夫。もうそんな思いさせねぇよ」


「えっ」


急に楓くんに密着するような体勢になって、ドキンと心臓が飛び跳ねる。


「お前のことはちゃんと、俺が守るから。今度もし何かあったらすぐに言えよ」


「……っ」