その海は、どこまでも碧かった。
海
人生初の彼氏ができた
同じクラスの笹野 宙(ささの そら)
「水瀬(みなせ)、家まで送ろうか?」
「うん、いいの?」
「いいよ
まだ一緒にいたいし…」
手を繋いで駅のロータリーを歩いた
あ、碧くん
遠くを歩く碧くんが見えた
碧くんも大学の帰りかな?
「宙、やっぱり今日は送らなくて大丈夫」
「そぉ…じゃあ、また明日…」
「うん、バイバイ」
碧くんを走って追い掛けた