貴方なんて許せる訳がない
「瑛さん。お義父さんとお義母さん、それからこの人の前で、私の質問に答えて貰います。冨川さんには証人になって頂きます」
「分かった。僕が証人になるよ」
「ありがとうございます。まず私と付き合う前から特別な関係にあったこの人が居るのに、なぜ私と付き合って結婚しようと思ったんですか?」
「それは……」
「ここまで来て誤魔化さないでください。もう今更何を聴いても驚きませんから」
「瑠美……。会社でも美人揃いの受付で一番綺麗だと皆んなに言われてた瑠美と結婚出来たらステイタスになると思ったから……」
「私は貴方に取ってただのステイタスなだけの存在だったんですか?」
「いや。愛してたよ」
「過去形なんですね」
「それは……」
「私が妊娠してから日曜日は殆ど出掛けて行きましたよね?」
「それは……」
「私が悪阻で苦しんでいても家事を手伝ってくれる事もなく。出掛けた方が食事の支度もしなくて良いだろうと貴方は言いました」
「はぁ? 瑛、あんたって人は……。悪阻の瑠美ちゃんを放って置いて自分だけこの女と出掛けたって言うの?」
「どうせ悪阻で食べられないし、食べても吐くだけなら食事も要らないだろ?」
「あんたの子供を妊娠して苦しんでる瑠美ちゃんを労るどころか、罪悪感一つ持てない最低な男だったって事ね?」
「瑛。お前って奴は本当にどうしようもないクズだな」
「分かった。僕が証人になるよ」
「ありがとうございます。まず私と付き合う前から特別な関係にあったこの人が居るのに、なぜ私と付き合って結婚しようと思ったんですか?」
「それは……」
「ここまで来て誤魔化さないでください。もう今更何を聴いても驚きませんから」
「瑠美……。会社でも美人揃いの受付で一番綺麗だと皆んなに言われてた瑠美と結婚出来たらステイタスになると思ったから……」
「私は貴方に取ってただのステイタスなだけの存在だったんですか?」
「いや。愛してたよ」
「過去形なんですね」
「それは……」
「私が妊娠してから日曜日は殆ど出掛けて行きましたよね?」
「それは……」
「私が悪阻で苦しんでいても家事を手伝ってくれる事もなく。出掛けた方が食事の支度もしなくて良いだろうと貴方は言いました」
「はぁ? 瑛、あんたって人は……。悪阻の瑠美ちゃんを放って置いて自分だけこの女と出掛けたって言うの?」
「どうせ悪阻で食べられないし、食べても吐くだけなら食事も要らないだろ?」
「あんたの子供を妊娠して苦しんでる瑠美ちゃんを労るどころか、罪悪感一つ持てない最低な男だったって事ね?」
「瑛。お前って奴は本当にどうしようもないクズだな」