貴方なんて許せる訳がない
夫の実態
絵本を読んでいたら柚奈は眠ってしまった。丁度お昼寝の時間だし、そっとベビーベッドに寝かせた。
すると携帯が鳴っている。
相手はさっき電話を掛けた冨川さん。
「はい。もしもし」
「今、良いかな?」
「はい。柚奈も今眠った所ですから大丈夫です」
「実は、瑠美ちゃんの耳に入れた方が良いと判断したから電話したんだ」
「何でしょうか?」
「どんな事を聴いても大丈夫かな? かなり覚悟をしてからじゃないと話せない」
「いえ。大丈夫です。冨川さん何か知ってますよね?」
「瑠美ちゃんも、もしかして気付いてたのかな?」
「はい。色々納得いかない事があるんです」
「たとえば?」
「瑛の机の引き出しに男物のプラチナのネックレスとブレスが入ってて。結婚指輪でさえしない人が買う訳ないと思うんです」
「そうだな」
「それから毎年かなり高価な林檎ジャムを何処からか頂いて来るんです。瑛は美味しいってトーストに付けて食べてますけど、私はどうしても食べられなくて……」
「怪しいと思ってるんだ」
「はい」
「実は日高が営業先の美容室のオーナーと付き合ってるって噂がある」
「はい」
「彼女は日高より十歳以上年上だから、皆んな本気にしてなかったんだけど……」
「はい」
「今、その美容室に僕の姪がインターンで入って働いているんだ」
「そうなんですか」
「姪の話では、日高瑛はオーナーの恋人だって事になってるらしい」
「…………」
すると携帯が鳴っている。
相手はさっき電話を掛けた冨川さん。
「はい。もしもし」
「今、良いかな?」
「はい。柚奈も今眠った所ですから大丈夫です」
「実は、瑠美ちゃんの耳に入れた方が良いと判断したから電話したんだ」
「何でしょうか?」
「どんな事を聴いても大丈夫かな? かなり覚悟をしてからじゃないと話せない」
「いえ。大丈夫です。冨川さん何か知ってますよね?」
「瑠美ちゃんも、もしかして気付いてたのかな?」
「はい。色々納得いかない事があるんです」
「たとえば?」
「瑛の机の引き出しに男物のプラチナのネックレスとブレスが入ってて。結婚指輪でさえしない人が買う訳ないと思うんです」
「そうだな」
「それから毎年かなり高価な林檎ジャムを何処からか頂いて来るんです。瑛は美味しいってトーストに付けて食べてますけど、私はどうしても食べられなくて……」
「怪しいと思ってるんだ」
「はい」
「実は日高が営業先の美容室のオーナーと付き合ってるって噂がある」
「はい」
「彼女は日高より十歳以上年上だから、皆んな本気にしてなかったんだけど……」
「はい」
「今、その美容室に僕の姪がインターンで入って働いているんだ」
「そうなんですか」
「姪の話では、日高瑛はオーナーの恋人だって事になってるらしい」
「…………」