ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜

「今日は、友達も来てるんだよ!」
「二葉先生の注射痛くないって、教えてあげたんだ」

「お父さんの方がずっと上手だと思うけどな。
ハイ、二人とも終わり!よく頑張りました!」

ニコニコとお話をしている間に、サッと注射を終わらせる。

「ほら!もう終わった!ぜーんぜん平気」
「頑張らなくても痛くなかったよ!パパは、なんか怖いんだもん」

「えー、水上先生全然怖くないでしょー?」

「大好きな“パパ”が注射をうつと、“医者”の顔になるのが嫌みたい。
わかるんです。冬輝も子供の頃そう言ってたから。先生、ありがとうございました。ほら、二人とも、先生にお礼を言って?」

やっぱり水上先生にどことなく似ているおばあちゃん。おばあちゃんというには若々しい。


「二葉先生、ありがとう!」「ありがとう」


発熱やら怪我やら、ちょくちょくやってくる二人。元気よく帰っていく姿に、思わず笑顔になる。


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