ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「ふぅ」

私がスマホとにらめっこしていると、特大のため息を吐いて、長野先生がどかっと椅子に座った。
私は慌ててスマホを机に伏せて置いて、仕事に戻る。


「お疲れ様です、長野先生」
「おぅ。あー腹減ったなぁ。二葉、夕飯一緒にどうだ?」
「私、まだ調べたいことあって」
「どれ。…あぁ、この症例?それなら…」


長野先生は、医師としてとても優秀だ。私の疑問に対してすぐに的確なアドバイスをくれる。


「なるほど!ありがとうございます、長野先生」
「うんうん。これで、時間出来たね?メシにしよう!俺、行きたい店があるんだよ。付き合って」
「また、合コンの下見ですか?」
「おぅ、今回は創作和食ってやつだ。寒くなってきたからな。鍋料理とかもいいだろ」


長野先生は、もはや趣味ともいえる合コンで失敗しないために、お洒落なお店をいつもチェックしてる。
下見と称しては、連れて行ってもらったお店はどれもハズレがないから、さすがだ。


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