ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
今回のお店も、すごくお洒落。お料理の種類もお酒の種類も豊富だ。


「やっぱり鍋は一人より大勢の方が楽しいよな」


目の前でグツグツするお鍋を見つめながら、長野先生はしみじみと言った。

「そうですね。でも、女の子の中には初めて会った人と同じ鍋をつつきたくないって子も多いですよ?」
「まぁな。率先して上手に取り分けすることができる女の子か、チェックする男もいるしな。お互いに気を使うと、楽しくないよなぁ。
さ、そろそろいけそうだぞ。食おう」

私は先輩相手に気を使うことなく、美味しいお鍋を堪能した。

「長野先生、これ、めちゃくちゃ美味しいですね!」
「だな。女の子ウケするかな?」
「長野先生が好きな、真冬にミニスカート履いて肩出しセーター着てるような女の子には、ちょっと渋いかなぁ」
「そうか。二葉なら?」
「美味しくて幸せです。あ!ほら、先生、お肉が煮えてますよ!」
「おっと!サンキュー」

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