ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「二葉先生は毎週、うちの近所のこどもクリニックにアルバイトで来ていてね。陽翔と晃翔が大好きな先生なんだ。具合が悪い時も『二葉先生がいるなら、病院にいく』って駄々をこねるくらい好きなんだよ。予防接種もわざわざ二葉先生のいる日に合わせるんだから。
琴羽は二人に散々話を聞かされているからね、特別な思いがあるんじゃないかな」
花音に聞いたのに、答えたのは水上医師だった。
お前には聞いてないぞ。
琴羽ちゃんの家の隣に住んでいて、琴羽ちゃんの幼馴染ってだけだろ?
それだけで、コイツは琴羽ちゃんをかっさらっていきやがった。琴羽ちゃんも、琴羽ちゃんだ。一条家に後継ぎが必要だからって、コイツに白羽の矢を当てるなんて。
琴羽ちゃんの家は医者の一族。琴羽ちゃんが医師の道を選ばなかったから、琴羽ちゃんの相手は医師を選ばなきゃならなかっただけ。
幼馴染の医師。それだけでコイツを選んだんだ。後継ぎの男の子までちゃっかり二人も生ませやがって、自分の与えられた立場をしっかりとわかってやがる。コイツ、上手いことやったな。
…でも結局、僕はコイツに負けたんだ。
コイツはそんなこと、知るわけもないけど。
琴羽は二人に散々話を聞かされているからね、特別な思いがあるんじゃないかな」
花音に聞いたのに、答えたのは水上医師だった。
お前には聞いてないぞ。
琴羽ちゃんの家の隣に住んでいて、琴羽ちゃんの幼馴染ってだけだろ?
それだけで、コイツは琴羽ちゃんをかっさらっていきやがった。琴羽ちゃんも、琴羽ちゃんだ。一条家に後継ぎが必要だからって、コイツに白羽の矢を当てるなんて。
琴羽ちゃんの家は医者の一族。琴羽ちゃんが医師の道を選ばなかったから、琴羽ちゃんの相手は医師を選ばなきゃならなかっただけ。
幼馴染の医師。それだけでコイツを選んだんだ。後継ぎの男の子までちゃっかり二人も生ませやがって、自分の与えられた立場をしっかりとわかってやがる。コイツ、上手いことやったな。
…でも結局、僕はコイツに負けたんだ。
コイツはそんなこと、知るわけもないけど。