ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「二葉…お前…生きてて良かったなぁ。この程度の火傷で済んで奇跡だよ。こんなにすごい火事だったなんて、想像超えてた」

長野先生の感想は、真っ先に私の心配をするものだった。先輩に心配をかけて、本当に申し訳ない。私はあわててスマホの画面を消した。

「やっぱりさぁ、ちゃんと弁護士に動いてもらえ。よくわからないけど、損害賠償とか火災保険とか?何かしらのお金を貰った方がいいと思うよ」

「とりあえずの寝床は確保できましたし。面倒な事は避けたいんです」

弁護士と言われて、孝弘さんの姿が思いうかぶ。
弁護士として会ったのは、初めてだ。一瞬だったけれど、カッコ良かったな。
それに引きかえ私は。顔に火傷しているし、髪もボサボサ。よく見れば一日中動き回って白衣もヨレヨレ。ひどい姿だ。
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