ツイてない！！〜But,I'm lucky to have you〜

「ご存知なかったの？
孝弘くん、何も話してなかったのね。
花音の仕事を、私と弁護士の孝弘くんで補佐しています。身の回りの警護は、もう一人、大河（たいが）という幼なじみが行います。
花音は三人がかりで守られているの。一条のお姫様は大変でしょう」

幼なじみ。
そのキーワードに聞き覚えがある。孝弘さんは幼なじみ３人でいつもつるんでいる、と。そのうちの一人は事務部長だったということ？

「知りませんでした。そうだったんですね」

「詳しいことは、花音か孝弘くんに聞いて下さい。では。おやすみなさい、二葉先生」

「ありがとうございました、琴羽さん」

私が車を降りると、琴羽さんは颯爽と車を走らせた。