ツイてない！！〜But,I'm lucky to have you〜

「まさか、マナが、光英大学病院に勤務していたなんて。この間さ、姉ちゃんが地元の小さなクリニックでマナを見たって言ってたから、てっきりそこに勤めているんだと思ってた」

「あぁ、あそこは週一のバイト。
私も孝弘さんを病院で見た時はホントにびっくりした。
さっき、琴羽さんに聞いたんだ。孝弘さん、事務部長と幼馴染なんだね」

「うん。僕は、物心ついたときから花音の参謀役のような立ち位置なんだ。もう一人の幼なじみが護衛役で、三人でいつもつるんでる」

「…そうだったんだ」

そういえば、ハワイで聞いた。親同士もすごく仲が良い、同い年の幼なじみが二人いるって。

「僕はさ、護身術とかは全然センスなくてね。琴羽ちゃんが休む時は僕と大河二人がかりで花音の面倒をみるんだ」


私は孝弘さんが淹れてくれたお茶を飲みながら、ちょっと気持ちを落ち着かせた。