ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
静寂が戻って。私は一つ大きな息をついた。

「大丈夫?マナ」
「あんまり、大丈夫じゃないかも。
先生が亡くなっていたこともショックだし、水上先生と琴羽さんのことも衝撃的で。何から考えたらいいか…」

いっぺんに襲ってきた、信じられない事実に酸欠を起こしそう。


「…琴羽ちゃんのママの話ならいくらでもしてあげる。僕には楽しかった思い出ばかりだよ。
…おいで、マナ。まずは、ご飯を食べよう」


それから私は孝弘さんが作ってくれた夕食を食べながら、彼の話してくれる昔話に耳を傾けた。
でも、先生が亡くなっていた事実はあまりに重く、また、水上先生と琴羽さんのことも理解できなくて、正直、話はうわの空、食事の味もよくわからない。

そんな私に孝弘さんは、ずっと優しく寄り添ってくれた。

こんな時に一人じゃないことが、ありがたかった。












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