ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「何か、御用ですか?」
「今さ、花音と孝弘が難しい話の会議中で。俺、時間あるんだ。それで真菜ちゃんに会いに来たってわけ。ってか、本当にお医者さんだったんだねぇ、白衣姿かっこいいよ」
「私も仕事中です。困ります」
「ま、そういわずに。ね、孝弘となんかあった?もしかして、昨日俺が邪魔したせい?」
いきなり詰め寄られて言葉に詰まる。それだけで大河さんには何かあったとわかったみたい。
「孝弘ってさ、昔っから弱っちいの。よく泣くし。からかうと本気で怒ったりすねたり。その反応が楽しくて、ついいじめたくなっちまう。
…でも、あいつを泣かせていいのは俺だけだ」
大河さんはそういうと、それまで浮かべていた笑みをすっと消した。
彼は恐ろしいほど整った顔を私に寄せる。私は彼から逃れようと後ずさりする。だけどアッサリ壁際に追い詰められた。
「孝弘を泣かせんじゃねーよ。あいつはな、ああ見えてすげぇんだ。誰よりも勉強して、努力の鬼。自分の時間のすべてを、仕事の為に使ってる。もっと人生を楽しめばいいのにさ、真面目で一途な奴なんだ。
そんな孝弘が初めて自分と向き合ってる。やっと生まれた恋愛感情を、踏みにじりやがって」
あぁ。孝弘さんが大河さんを好きなように、この人もまた孝弘さんが大好きなんだ。
「今さ、花音と孝弘が難しい話の会議中で。俺、時間あるんだ。それで真菜ちゃんに会いに来たってわけ。ってか、本当にお医者さんだったんだねぇ、白衣姿かっこいいよ」
「私も仕事中です。困ります」
「ま、そういわずに。ね、孝弘となんかあった?もしかして、昨日俺が邪魔したせい?」
いきなり詰め寄られて言葉に詰まる。それだけで大河さんには何かあったとわかったみたい。
「孝弘ってさ、昔っから弱っちいの。よく泣くし。からかうと本気で怒ったりすねたり。その反応が楽しくて、ついいじめたくなっちまう。
…でも、あいつを泣かせていいのは俺だけだ」
大河さんはそういうと、それまで浮かべていた笑みをすっと消した。
彼は恐ろしいほど整った顔を私に寄せる。私は彼から逃れようと後ずさりする。だけどアッサリ壁際に追い詰められた。
「孝弘を泣かせんじゃねーよ。あいつはな、ああ見えてすげぇんだ。誰よりも勉強して、努力の鬼。自分の時間のすべてを、仕事の為に使ってる。もっと人生を楽しめばいいのにさ、真面目で一途な奴なんだ。
そんな孝弘が初めて自分と向き合ってる。やっと生まれた恋愛感情を、踏みにじりやがって」
あぁ。孝弘さんが大河さんを好きなように、この人もまた孝弘さんが大好きなんだ。