ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜

恋知らずの、ツイていない女

※※※


今日も私はツイてない。



今日のスペシャル限定ランチが、目の前の人で終わってしまった。


「あら、また限定ランチ食べれないの、二葉先生?」

肩を落としながらカレーの食券を出すと、顔なじみの食堂のおばちゃんが哀れんでくれた。
人気の数量限定日替わりランチ。毎日楽しみにしてるのにタイミング悪くて全然食べられない。

「今日の限定ヒレカツ定食食べたかった…」

目の前のトレーに用意されたヒレカツ定食は、別の人の手へ。
あぁ、あの人が恨めしい。


「二葉先生って、本当についてないわねぇ。ハイ、コレ。内緒よ?」


おばちゃんが、こっそりカレーに卵を落としてくれた。やった!カレーに卵トッピング大好き。
おばちゃん、覚えててくれたんだ、嬉しいな。

「ありがとうございます!これで午後も頑張れる!いただきます」

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