ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「先生、ありがとうございました。
お飲み物、何かご用意いたしましょうか」
所在なげに座る私に、CAさんがファーストクラス用のドリンクメニューを持ってやって来た。
ソフトドリンクにアルコール、メニューの豊富さに目を奪われる。
「わ、いいな、高級シャンパンがある!ファーストクラス、やっぱりすごい…」
「おや、先生、お酒お好きなんですか?」
つぶやきが涼音ちゃんのお父さんに聞こえちゃったみたい。恥ずかしいー!
でも、涼音ちゃんの様子が心配だから、アルコールは止めておこう。シャンパンが飲みたかったけど、残念。
「嫌いじゃないんですけど、飛行機乗るギリギリまで仕事していて、悪酔いしそうで飲んでなかったんです。今思えば、正解でした」
「それなら尚更お疲れでしょう。お騒がせしてすみませんでした」
申し訳なさそうに、お母さんが頭を下げる。
「いえいえ。
それよりまさかファーストクラスの席に座れるなんて…弟さんに悪くて」
「子供が小さく、乗客の方に迷惑かけてはいけないと思って、私たちがファーストクラスを取っただけなんです。弟は特にこだわりなくて。パソコンさえ出来ればどこでもいいってタイプなの」
涼音ちゃんの様子がだいぶ良くなって、お母さんも余裕が出てきた。うん、この調子なら安心かな。
お飲み物、何かご用意いたしましょうか」
所在なげに座る私に、CAさんがファーストクラス用のドリンクメニューを持ってやって来た。
ソフトドリンクにアルコール、メニューの豊富さに目を奪われる。
「わ、いいな、高級シャンパンがある!ファーストクラス、やっぱりすごい…」
「おや、先生、お酒お好きなんですか?」
つぶやきが涼音ちゃんのお父さんに聞こえちゃったみたい。恥ずかしいー!
でも、涼音ちゃんの様子が心配だから、アルコールは止めておこう。シャンパンが飲みたかったけど、残念。
「嫌いじゃないんですけど、飛行機乗るギリギリまで仕事していて、悪酔いしそうで飲んでなかったんです。今思えば、正解でした」
「それなら尚更お疲れでしょう。お騒がせしてすみませんでした」
申し訳なさそうに、お母さんが頭を下げる。
「いえいえ。
それよりまさかファーストクラスの席に座れるなんて…弟さんに悪くて」
「子供が小さく、乗客の方に迷惑かけてはいけないと思って、私たちがファーストクラスを取っただけなんです。弟は特にこだわりなくて。パソコンさえ出来ればどこでもいいってタイプなの」
涼音ちゃんの様子がだいぶ良くなって、お母さんも余裕が出てきた。うん、この調子なら安心かな。