ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
その時、抱き寄せられていた大河さんの胸で、スマホの音が高らかに鳴った。
「タイムオーバーか」
小さくチッと舌打ちをしながら、大河さんはスマホを耳に当てた。
『大河、どこにいるんだよ』
かすかに聞こえる声は、孝弘さんのような気がする。
「今?病院の中にいるよ。小児科で可愛い子見つけてさぁ、口説いてるとこ」
『…マナの仕事の邪魔してるんだろ。
僕のことは放っておいて。自分のことくらい、自分でなんとかする』
「放っておいたら、また失恋だ。
もたもたしてると、横からかっさらわれるぞ?
何せ、今も琴羽の報告にあった、真菜ちゃんを狙ってる医者と対峙してるところだ」
『な、何!?一体何がどうなってるんだよ、大河、お前また面白半分に引っ掻き回してるんじゃないだろうな?』
「なかなかイケメンの医者だぞ?お前と違って女の子の扱いも上手そうだ。何しろ毎日、近くにいる頼りになる先輩だっていうし。
さてと、後はその先輩に任せて俺は戻るとするか」
電話の向こうでまだしゃべっていたのに、大河さんは無情にも電話を切った。
「タイムオーバーか」
小さくチッと舌打ちをしながら、大河さんはスマホを耳に当てた。
『大河、どこにいるんだよ』
かすかに聞こえる声は、孝弘さんのような気がする。
「今?病院の中にいるよ。小児科で可愛い子見つけてさぁ、口説いてるとこ」
『…マナの仕事の邪魔してるんだろ。
僕のことは放っておいて。自分のことくらい、自分でなんとかする』
「放っておいたら、また失恋だ。
もたもたしてると、横からかっさらわれるぞ?
何せ、今も琴羽の報告にあった、真菜ちゃんを狙ってる医者と対峙してるところだ」
『な、何!?一体何がどうなってるんだよ、大河、お前また面白半分に引っ掻き回してるんじゃないだろうな?』
「なかなかイケメンの医者だぞ?お前と違って女の子の扱いも上手そうだ。何しろ毎日、近くにいる頼りになる先輩だっていうし。
さてと、後はその先輩に任せて俺は戻るとするか」
電話の向こうでまだしゃべっていたのに、大河さんは無情にも電話を切った。