ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
しかも、気づいてしまった。廊下には何ごとかと、ほかの医療スタッフが興味津々に集まってきている。

これ、どうしたらいいんだ。収拾がつかない。



「何、何どうしたの」
「なんか、二葉先生を三人で取り合い?みたい」
「一人は長野先生でしょ。もう一人の爽やかイケメンは、あの若さで『一条』の顧問弁護士だって!もう一人の体格いい人は謎だけど」
「すごいじゃん、二葉先生やるねぇ。モテモテじゃない」



やばい、みんなが口々にそんなことを言ってざわついてる。
当の本人達は、知ってか知らずか飄々としている。もう、この場から逃げたいよ。


「宣戦布告か。
悪いけど。大事な後輩を君のような男には渡せないな。ハワイでの遊びの恋だろ?
後腐れなく綺麗に別れたほうが、”いい恋した”って楽しい思い出になるぞ」

「僕は本気です。恋で遊ぶようなことはしない」

まさに、一触即発。

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