ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜

「へぇ。御曹司っていうから甘ったれの坊ちゃんかと思えば、意外としっかりしてるんだな。
俺だったら、御曹司という立場を最大限に活用して遊びまくるけど。もったいない」


長野先生は、笑いながら私の腕を掴む手に力を込めた。痛いくらいだ。


「あとは二葉の気持ちだね。俺につけ込む隙があるなら遠慮しない。
二葉、俺にしておけよ」


え、遠慮しないって、俺にしておけだなんて、長野先生!
こんな複雑な状況、私、耐えられない。完全にキャパオーバー。

そんな、状況を打破してくれたのは、孝弘さんだった。


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