ツイてない！！〜But,I'm lucky to have you〜

「僕は、恋愛に関しては不器用だと自負してます。事情があって今はそばにいることが、出来ない。その点、同じ職場の長野先生にはかなわない。
それでも。マナが好きなんです。どんなにツイてないことが起きてもいつでも前向きで、マイナスをプラスに変えてしまう。そのパワーと明るさが、大好きなんです」

孝弘さんのストレート過ぎる告白。野次馬達からはおおっという歓声が沸いてくる。
それを聞いた長野先生は、呆れたような様子で肩をすくめた。


「…よくもまぁ、こんな衆目の前で堂々と…恥ずかしくないのか？
うーん、同じ土俵にはあがれないなぁ。さすがに『一条』や『丹下』を敵に回すほど馬鹿じゃない。僕は、しがない小児科医さ。
だからこそ二葉には俺くらいがちょうどいいと思うけど」

「孝弘、さりげなくお前じゃ釣り合わないって言われたぞ」

孝弘さんと長野先生の間に見えないバチバチがある。大河さんは孝弘さんがどう出るか、楽しむことにしたようだ。声がはずんでいる。