ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「…あれ、先生?」
それは、あの四辻さんの弟さんだった。
「どうかなさいました?まさか、荷物が出てこない、とか?」
「その、まさかみたいなんです。その荷物はもしかして四辻さんの?」
「そうです。姉から、自分達と涼音の荷物を受け取らずに病院に行ってしまったから取ってこいと言われまして。
それより大丈夫ですか、先生?」
「あまり英語得意じゃないんですが、まぁなんとかなると思います」
とは言ったものの、どうしたらいいんだろ。
そんな不安が顔に書いてあったのだろう。彼が優しく手伝いを申し出てくれた。
「女性一人旅で、不安でしょう。もし良ければ、お手伝いしますよ。航空会社と交渉します」
「あ、いやいや、せっかくハワイに着いたことですし、涼音ちゃんのこともありますから。
四辻さんのお気持ちだけで」
「四辻は、姉の嫁ぎ先の名前です。あ、そうか、まだ名乗っていなかったですね。
僕は、丹下孝弘(たんげたかひろ)と申します」
そう言って丹下さんは、ポケットから何かを出す仕草をする。
それは、あの四辻さんの弟さんだった。
「どうかなさいました?まさか、荷物が出てこない、とか?」
「その、まさかみたいなんです。その荷物はもしかして四辻さんの?」
「そうです。姉から、自分達と涼音の荷物を受け取らずに病院に行ってしまったから取ってこいと言われまして。
それより大丈夫ですか、先生?」
「あまり英語得意じゃないんですが、まぁなんとかなると思います」
とは言ったものの、どうしたらいいんだろ。
そんな不安が顔に書いてあったのだろう。彼が優しく手伝いを申し出てくれた。
「女性一人旅で、不安でしょう。もし良ければ、お手伝いしますよ。航空会社と交渉します」
「あ、いやいや、せっかくハワイに着いたことですし、涼音ちゃんのこともありますから。
四辻さんのお気持ちだけで」
「四辻は、姉の嫁ぎ先の名前です。あ、そうか、まだ名乗っていなかったですね。
僕は、丹下孝弘(たんげたかひろ)と申します」
そう言って丹下さんは、ポケットから何かを出す仕草をする。