ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
その後、丹下さんは航空会社の担当者に英語で尋ねた。
担当者からは、めんどくさそうなオーラが出ている。聞き取れた単語によると、『よくあること、探してみるが、いつ届くかわからない』そんな感じ。
貴重品くらいしか手荷物には入ってない。
着替えも、何も無しでハワイなんて。
「…あぁ、ツイてない」
思わずつぶやいた私の肩を、丹下さんがポンと叩いた。
「大丈夫、任せて」
そう言うや否や、丹下さんが担当者に話しかけた。その口調がさっきまでの穏やかな口調とは異なる。強くハッキリとした口調に、それまでやる気なさそうだった相手の担当者の顔がだんだん険しくなる。
「二葉先生の荷物は恐らく羽田に残ってる。もしかして最終搭乗時刻ギリギリだった?」
「そうなんです。受け持ちの患者が急な発熱で…もう間に合わないかと思うくらいのギリギリでした」
「荷物を乗せ忘れたみたい。
次の便は明日だから、それで届くよ。ホテルに直接送ってもらうようにしたから。1日遅れてしまうけど、大丈夫、必ず届くから」
目の前で必死にパソコンを操作して、電話している担当者。さっきのだるそうな様子とはまるで別人だ。
丹下さんは一体どんなことを言ったのだろう。
担当者からは、めんどくさそうなオーラが出ている。聞き取れた単語によると、『よくあること、探してみるが、いつ届くかわからない』そんな感じ。
貴重品くらいしか手荷物には入ってない。
着替えも、何も無しでハワイなんて。
「…あぁ、ツイてない」
思わずつぶやいた私の肩を、丹下さんがポンと叩いた。
「大丈夫、任せて」
そう言うや否や、丹下さんが担当者に話しかけた。その口調がさっきまでの穏やかな口調とは異なる。強くハッキリとした口調に、それまでやる気なさそうだった相手の担当者の顔がだんだん険しくなる。
「二葉先生の荷物は恐らく羽田に残ってる。もしかして最終搭乗時刻ギリギリだった?」
「そうなんです。受け持ちの患者が急な発熱で…もう間に合わないかと思うくらいのギリギリでした」
「荷物を乗せ忘れたみたい。
次の便は明日だから、それで届くよ。ホテルに直接送ってもらうようにしたから。1日遅れてしまうけど、大丈夫、必ず届くから」
目の前で必死にパソコンを操作して、電話している担当者。さっきのだるそうな様子とはまるで別人だ。
丹下さんは一体どんなことを言ったのだろう。