ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜

最高のランチ

本当だ、いつの間にかお昼時だ。

いやぁ、こんなイケメンにお昼ご飯誘われて、断ったらバチが当たりそう。
一期一会、こんな出会いもバカンスならでは、だよね。

ただ、さっきから引っかかるんだよね。丹下さん私のこと『先生』って呼んでる。まぁ、ドクターコールで出会ったから仕方ないといえば仕方ないんだけど。

「そうですね。なんだかお腹が空きました。
あと丹下さん、先生ってやめてください。仕事じゃなくて、ここではただの旅行者ですから。丹下さんだって弁護士『先生』なんですよね?」

丹下さんは、ハッとして小さく頭を下げた。

「それもそうですね。失礼しました。では、二葉さん。ランチはハワイアンフードでどうですか?ホテルの近くに、美味しいお店があるんです」

「ぜひ!私、ハワイ久しぶりなんです。日本でガイドブックをチェックする時間があまりなかったので、美味しいお店を教えていただけるなら助かります」

私は丹下さんと一緒にタクシーに乗り込んだ。
ホノルル空港から市街地までは30分足らず。その間にいろいろお話をした。


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