ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
レストランに着くと、私たちはテラス席を選んだ。
遠くにダイアモンドヘッド、どこまでもひろがるような空、透き通るような青い海、白い砂浜にはカラフルなパラソルが並び、これぞハワイという景色に、気持ちが高揚する。

しかも、海からの爽やかな風を感じながら、色とりどりのハワイアンフードに囲まれて、目の前にはイケメン。

なんだか、夢みたいなランチだ。


「美味しい!しかも、景色も最高!」

「気に入ってもらえたみたいで、よかった」

イケメンの笑顔が、キラキラ輝いてみえる。ハワイの日差しのせい?破壊力抜群。
ハワイという最高のロケーションも、美味しい料理もこの笑顔には敵わない。目を奪われてしまう。

「二葉さん、ハワイは初めて?」
「いえ、二十歳くらいまでは家族と毎年来ていたんです。私の勉強が忙しくなってしまって、足が遠のいてしまいました」
「じゃあ、僕よりベテランだ。
僕も、8歳までは幼なじみとその家族で毎年来てたんだけどね」
「え、でも、このお店のことは?」
「うん。今年に入って、親の結婚式の準備で三回ほど来たから。一、二泊しかできないバタバタ訪問だったから、実はホテル近くの店しか知らないんだ」

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