ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「わかりました。えっと、スマホ…あ、充電切れてる!充電器スーツケースの中だ…」
なんとも、間抜けな私。そもそも連絡先交換どころか、スマホすら使えない状況だったとは。
「やだ、ツイてないわねぇ。電話番号は?」
「すみません、新しく変えたばかりで覚えてないんです」
なんだ。結局、ご縁もここまでか。
わたしは、仕方ないと諦めかけた。
「充電器はホテルに言えば貸してくれるから。じゃあ…」
丹下さんはそばにあったお店のカードにさらさらと数字を書き込んだ。
「これ。僕の番号。いつでも電話して?」
渡されたカードを受け取る。
かろうじて、連絡手段が残った。しかも、私に主導権がある連絡手段だ。
「あ、いけない。もうこんな時間。孝弘、行くわよ。アタシ次の予定があるの。急がなきゃ。
じゃ、先生、ゆっくり見ていってね」
ジュンさんに急かされて丹下さんは忙しそうに荷物をまとめだした。
なんとも、間抜けな私。そもそも連絡先交換どころか、スマホすら使えない状況だったとは。
「やだ、ツイてないわねぇ。電話番号は?」
「すみません、新しく変えたばかりで覚えてないんです」
なんだ。結局、ご縁もここまでか。
わたしは、仕方ないと諦めかけた。
「充電器はホテルに言えば貸してくれるから。じゃあ…」
丹下さんはそばにあったお店のカードにさらさらと数字を書き込んだ。
「これ。僕の番号。いつでも電話して?」
渡されたカードを受け取る。
かろうじて、連絡手段が残った。しかも、私に主導権がある連絡手段だ。
「あ、いけない。もうこんな時間。孝弘、行くわよ。アタシ次の予定があるの。急がなきゃ。
じゃ、先生、ゆっくり見ていってね」
ジュンさんに急かされて丹下さんは忙しそうに荷物をまとめだした。