ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「ねぇマナ先生、何が好きー?涼音は、グラタンが好き」
「僕はねーお肉すきなのーマナ先生、お肉すき?」

こちらの姉弟も、自分たちのお皿に好きな物を取り分けて仲良く食べていた。

「好きだよ。私は嫌いなものないの。なんでも食べるよ。あ、でも、うーんと辛いお料理はちょっと苦手」

涼音ちゃんと奏くんはめちゃくちゃかわいい。お行儀もいいし、普段のしつけがしっかりしてることよくわかる。

「お前たち、二葉さんのこと、『マナ先生』って呼んでるのか?…いつの間に…」

驚く丹下さんに、初音さんがにっこりと笑った。

「うふふ、涼音も奏も、孝弘がいない間に二葉先生と仲良くなったのよ」

「たかひろくんも、マナ先生と仲良しになりたいんでしょー?」
「えーだめだよ、おじさんだからー」

「涼音、奏、お前たちは全く生意気だな」

丹下さんに頭を小突かれて子供たちがキャッキャとはしゃぐ。
こんなに賑やかで楽しい食事は久しぶりだ。



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