ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「二人きりにしてあげたいけど、子供達が静かな今のうちがチャンスよ。
孝弘、結婚式の最終チェック表に目を通して」
丹下さんは仕方なさそうに、私を解放してくれる。室内に戻ると、涼さんが食事の後片付けを済ませて、美味しそうなスイーツをテーブルに並べていた。
「あの、ご両親の結婚式はいつなんですか?」
「明後日。本当は今日の便で一緒にハワイ入りするはずだったんだけど、父に急な仕事が入ってね。おかげで強行スケジュールになったわ」
「ホントだよ。父さんいなくても仕事は何とかなるだろうにさ」
丹下さんは、初音さんに渡された書類に目を落としながらため息まじりでつぶやいた。
「いやいや、孝弘君、社長がいないと始まらない商談だから」
ん?今の涼さんの言葉…”社長”?
「…お父さん、社長さんなんですか?」
私の問いに、初音さんと丹下さんは小さく頷いた。あんまり言いたくなさそうな空気に、これ以上聞かないほうがいいのかもと思った。
孝弘、結婚式の最終チェック表に目を通して」
丹下さんは仕方なさそうに、私を解放してくれる。室内に戻ると、涼さんが食事の後片付けを済ませて、美味しそうなスイーツをテーブルに並べていた。
「あの、ご両親の結婚式はいつなんですか?」
「明後日。本当は今日の便で一緒にハワイ入りするはずだったんだけど、父に急な仕事が入ってね。おかげで強行スケジュールになったわ」
「ホントだよ。父さんいなくても仕事は何とかなるだろうにさ」
丹下さんは、初音さんに渡された書類に目を落としながらため息まじりでつぶやいた。
「いやいや、孝弘君、社長がいないと始まらない商談だから」
ん?今の涼さんの言葉…”社長”?
「…お父さん、社長さんなんですか?」
私の問いに、初音さんと丹下さんは小さく頷いた。あんまり言いたくなさそうな空気に、これ以上聞かないほうがいいのかもと思った。