ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
丹下さんと一緒に、子供たちを起こさないようにそっと退室する。
丹下さん自身…か。
大人の余裕があって、頼りがいがある。時折みせるあどけなく幼い表情や仕草とのギャップは好きだ。
だけどこの好きは、いわゆる恋愛のカテゴリーに含まれる好きなのかな?それともハワイが好きとか、美味しいご飯が好きとかいった類の好きなんだろうか。
「僕の部屋は一つ下の階なんだ。
急がせるつもりはないけど、悩んでいるならとりあえず来ない?」
「いえ。今夜はとりあえず自分の部屋に戻ります。色々なことがありすぎて、頭パンクしてるし」
少し一人で考える時間が欲しかった。
最高に幸せな時間に酔って、流されてしまおうなんて思った。だけど、『アリオン』の御曹司なんて知ってしまったら、そんなひと夏の恋すら自分には贅沢だと思ってしまう。
「そう…。わかった。じゃあ、断るにしても必ず連絡ください。期待してただただ待っているのは辛いから」
廊下の先のエレベーターに二人で向かう。
運悪くエレベーターはこの階を過ぎて下に向かっている。どんどん数字が下がって一階まで。これは、まだかかりそうだな。
ずっと、恋愛には無関心だった。それなのに、今日は出会ったばかりの丹下さんにドキドキしてばかり。
いいのかな。こんな浮ついた気持ち、消さなくていいのかな。仕事に支障をきたす…わけないか。
私は、廊下の窓に目をやった。
きらめく街の明かり、黒々とした夜の海。
いつものビルに囲まれた日本の夜景とは明らかに違う。
ここは、現実から遠く離れた、ハワイだ。
丹下さん自身…か。
大人の余裕があって、頼りがいがある。時折みせるあどけなく幼い表情や仕草とのギャップは好きだ。
だけどこの好きは、いわゆる恋愛のカテゴリーに含まれる好きなのかな?それともハワイが好きとか、美味しいご飯が好きとかいった類の好きなんだろうか。
「僕の部屋は一つ下の階なんだ。
急がせるつもりはないけど、悩んでいるならとりあえず来ない?」
「いえ。今夜はとりあえず自分の部屋に戻ります。色々なことがありすぎて、頭パンクしてるし」
少し一人で考える時間が欲しかった。
最高に幸せな時間に酔って、流されてしまおうなんて思った。だけど、『アリオン』の御曹司なんて知ってしまったら、そんなひと夏の恋すら自分には贅沢だと思ってしまう。
「そう…。わかった。じゃあ、断るにしても必ず連絡ください。期待してただただ待っているのは辛いから」
廊下の先のエレベーターに二人で向かう。
運悪くエレベーターはこの階を過ぎて下に向かっている。どんどん数字が下がって一階まで。これは、まだかかりそうだな。
ずっと、恋愛には無関心だった。それなのに、今日は出会ったばかりの丹下さんにドキドキしてばかり。
いいのかな。こんな浮ついた気持ち、消さなくていいのかな。仕事に支障をきたす…わけないか。
私は、廊下の窓に目をやった。
きらめく街の明かり、黒々とした夜の海。
いつものビルに囲まれた日本の夜景とは明らかに違う。
ここは、現実から遠く離れた、ハワイだ。