ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
なんだ、この甘ーい感じ。ふんわりと抱きしめられて、頬にキス。こんなに甘やかされたら、溶けてしまいそう。

「…孝弘さんって、そんなキャラでしたっけ?大人っぽくて落ち着いていて、洗練された感じだと思ってたけど」

「マナは、そういう僕がいいの?」

「昨日会ったばかりだから、なんだか掴めないなぁなんて」

「自分でも、笑っちゃうよ。こんな自分がいたこと、知らなかった。君のことが、愛しくてたまらない。こんな感情、知らなかったよ」

孝弘さんの顔が、優しく甘く微笑む。それは、ハワイの海のように、澄んできらめいて。

いやだ、めちゃくちゃドキドキする。まるで、思春期の少女のよう。もうすぐ三十路だというのに。

でも。ここはハワイ。この旅行の間だけでも、この甘い恋に酔って溺れていたい。
こんなこと、たぶん私の人生で最初で最後だと思うから…



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