リリィ・ホワイトの愛が目覚めるまでの日記
 なんという事を考えるのだろうか。
 この人達は昔はあんなにも私に良くしてくれていたはずなのに。

「お前達の意見に賛同するわけではないが、今でもお二人は愛を育まれているよ」

「え、そうなのですか?」

「ロナウド様は王宮での仕事の合間を縫って時々だが、ホワイト家に足を運んでいるのだよ」

「あら、それは喜ばしい事だわ!」

「寧ろ、あちらに顔を出す機会の方が多いようだ」

「だったらもう規制事実を作ってしまわれたらいいのに」

「そうよ、リリィ様を追い出す機会になるわ」

「ホワイト家だってリリィ様を面倒臭がっていたと言うじゃない」

「全く、神様は悪戯好きだな」
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