リリィ・ホワイトの愛が目覚めるまでの日記
「ですが、貴方は第一王子。 そのお立場なら如何様にもできたはずです」
「子爵。 貴方の娘、リリィは私が王子だと知ってもロナウドへの義理を誓っていたのです。 そして愛する妹嬢を想う気持ちでも苦しんでいました」
「リリィお姉様……」
ロージーがロナウドの手を取り、握る。
「私は諦めて国に帰ろうと思いました。 ところが彼女は私が王子だと知る前の、あのみすぼらしい私に会いに来てくれたのです。 どんなに嬉しかったかわかりますか? それからは互いの気持ちを伝え合い、私の身分を明かしました。 その上でロナウドと妹嬢の今後についても話す必要がありましたから」
「お父様、私は自分の行いを詰られても仕方ないと思います。 ロナウドの婚約者という立場にありながら、他の殿方に心を移したのですから。 本当は婚約者ではなかったとしても、それはその時の私には知り得ない事実でしたもの」
「子爵。 貴方の娘、リリィは私が王子だと知ってもロナウドへの義理を誓っていたのです。 そして愛する妹嬢を想う気持ちでも苦しんでいました」
「リリィお姉様……」
ロージーがロナウドの手を取り、握る。
「私は諦めて国に帰ろうと思いました。 ところが彼女は私が王子だと知る前の、あのみすぼらしい私に会いに来てくれたのです。 どんなに嬉しかったかわかりますか? それからは互いの気持ちを伝え合い、私の身分を明かしました。 その上でロナウドと妹嬢の今後についても話す必要がありましたから」
「お父様、私は自分の行いを詰られても仕方ないと思います。 ロナウドの婚約者という立場にありながら、他の殿方に心を移したのですから。 本当は婚約者ではなかったとしても、それはその時の私には知り得ない事実でしたもの」