お見合い婚で一途な愛を ~身代わり妻のはずが、御曹司の溺愛が止まりません!~
「咲稀さんは、妹のあなたの幸せを願っていたよ。 このままいくと、相応しい相手が見つからずに結婚なんて縁のない人生になるからって。お姉さんの言葉」
私の心を読んだかのように三間さんが言う。一応、姉なりの愛情…?らしい。
だからって、結婚相手を提供してくれなくても!
「ま、とにかく、咲稀さんは今頃どこかで楽しく過ごしているはずだし、心配いらないよ。 翠のことは俺が守るし」
「さ、さっきから、守るってなんなんですか? 私、そこまで弱くないです」
まるで私が弱っちぃみたいに言われて少しムッとする。
誰かに守られてなきゃいけないような、か弱い女の子じゃないです。
眼力を強めて三間さんをじっと見据える。
すると彼は、なぜか肩を震わせて笑いだした。
「ちょっと、何笑ってるんですか!」
「ごめんごめん。 いや、頼もしいなと思って。 けど、妹を守ってくれって、これもお姉さんから頼まれてるんだよね。 翠、自覚ないかもしれないけど、色々と男ウケするタイプだから」
「私には三間さんがいちばん危なく見えます。 それに、男ウケってなんですか。 今まで告白されたことも、男性が近寄ってきたこともありませんけど!」
口調と態度が軽めだから、からかわれてる感が半端ない。
ていうかお姉ちゃん、勝手に人のこと売り込まないでよ!
「それは、今まで咲稀さんが必死に守ってきたんだろうね。 これからは俺がその役を、夫として全うさせてもらうよ」
「いいえ、結構です!! だいたい、あなたの言うことなんて信用できません。 姉に私のことを頼まれるくらいの仲なら、今すぐ姉を呼び戻して縁談まとめちゃってくださいよ!」
「それはできない。 結婚するのは俺と翠ってことで、まとまっちゃってるからね」
もっともらしいことを、堂々と言ってのけるので気圧されそうになる。
負けじと足に力を入れて語気を強める。
「ご両親は納得してるんですか? もともと葦原咲稀とって話だったのに、当日急に妹に変わったんですよ。 お怒りになってもおかしくないはずです!」
「それなら全く心配ない。 両親はとにかく俺が結婚すれば相手は誰でも大歓迎だよ。 家柄がきちんとしていればね」
なによそれ! もう、逃げ道ないじゃない。
姉も三間家も納得してるなら、うちの両親だって首を縦に振るに違いない。
あとは私の意思確認だけって!
恐るべし、三間航太郎!!
私の心を読んだかのように三間さんが言う。一応、姉なりの愛情…?らしい。
だからって、結婚相手を提供してくれなくても!
「ま、とにかく、咲稀さんは今頃どこかで楽しく過ごしているはずだし、心配いらないよ。 翠のことは俺が守るし」
「さ、さっきから、守るってなんなんですか? 私、そこまで弱くないです」
まるで私が弱っちぃみたいに言われて少しムッとする。
誰かに守られてなきゃいけないような、か弱い女の子じゃないです。
眼力を強めて三間さんをじっと見据える。
すると彼は、なぜか肩を震わせて笑いだした。
「ちょっと、何笑ってるんですか!」
「ごめんごめん。 いや、頼もしいなと思って。 けど、妹を守ってくれって、これもお姉さんから頼まれてるんだよね。 翠、自覚ないかもしれないけど、色々と男ウケするタイプだから」
「私には三間さんがいちばん危なく見えます。 それに、男ウケってなんですか。 今まで告白されたことも、男性が近寄ってきたこともありませんけど!」
口調と態度が軽めだから、からかわれてる感が半端ない。
ていうかお姉ちゃん、勝手に人のこと売り込まないでよ!
「それは、今まで咲稀さんが必死に守ってきたんだろうね。 これからは俺がその役を、夫として全うさせてもらうよ」
「いいえ、結構です!! だいたい、あなたの言うことなんて信用できません。 姉に私のことを頼まれるくらいの仲なら、今すぐ姉を呼び戻して縁談まとめちゃってくださいよ!」
「それはできない。 結婚するのは俺と翠ってことで、まとまっちゃってるからね」
もっともらしいことを、堂々と言ってのけるので気圧されそうになる。
負けじと足に力を入れて語気を強める。
「ご両親は納得してるんですか? もともと葦原咲稀とって話だったのに、当日急に妹に変わったんですよ。 お怒りになってもおかしくないはずです!」
「それなら全く心配ない。 両親はとにかく俺が結婚すれば相手は誰でも大歓迎だよ。 家柄がきちんとしていればね」
なによそれ! もう、逃げ道ないじゃない。
姉も三間家も納得してるなら、うちの両親だって首を縦に振るに違いない。
あとは私の意思確認だけって!
恐るべし、三間航太郎!!