運命の推し
「大丈夫かどうかなんて、分からないわよ。さっきは笑ったけれど、よくよく考えたら怖いわよね?」


「これって、ボケたとかじゃない、よね?」

「違うといいんだけど、まさか本人に聞けないじゃない?でも病院に行ったとしても、芸能人と死んだ夫が似てるって言い出したって説明したところで、何かしてくれるのかしら?」



……本当に、この子たちは。



呆れてしまうけれど、何だか可笑しく思えるのよね。



日向をチラリと見ると。

目が合った。


何とも言えない顔をしている。










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