ほら、やっぱり愛してる . 〜 ヤクザの彼と私の物語 〜
鋭い眼光を向けられ私は一瞬体が動かなくなった 。
だけど、逃げてられないんだよね 。
「 はい 。 」
[ …あいつらは 貴女を見つけたら すぐ殺そうとするでしょう。 ]
[ 奴らが探している物の在処を知ってるのは親分と貴女しかいない。その親分は殺され、知っているのは貴女だけ。でも記憶喪失で何一つ覚えてない。 だから、 生かしておく理由もない。 ]
背筋が凍った 。
「 じゃあ 、 今まで父が殺されなかったのは、… 」
9年前に狙われてたのに 父は今になって殺された 。
『 … わからねえ 。なぜ9年間も逢坂組は親父を生かしたのか。 』
突然暗い顔をして 、 またすぐに戻った 。
『 本当なら 、親父は 9年前に殺されるはずだった 。 』
だが 、 と 話を続けようとしたところで 東雲さんが言葉を遮った 。
[ 兄貴 、 それより これからの事を話しましょう 。 ]
[ この先 、愛莉さんは死ぬまで追われます ]
「 っ 、 」
そこで 、1つ提案が 。 と 少しワクワクした口調で言った 。
とんだ爆弾発言だった 。
[ おふたり 、結婚しちゃいましょう ! ]