Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)
「じゃ、私たち帰るね」
黒猫にお弁当渡すことができたし、あまりこの場でぐずぐずしてると他の教員に何か言われるかもしれない。
来客用の入り口で靴に変えようとすると
「せっかくだから三人で食おうよ、俺人の少ない穴場とか知ってるし」
と言って黒猫が私の手を引いて、
思いのほか強い黒猫の腕の中にあっさり抱き寄せられる。
「随分楽しそうなランチね☆
でも、それだったら二人で楽しんできなさいよ♪私はお邪魔虫だし。
あんたは五コマまで暇だったしちょうど良かったじゃない。私はこれから溝口さんとランチ食べに行くの♪」
と涼子はウィンク。
ふ、二人で!
待ってよ!私一人置いてきぼり!?
涼子ー!!
と必死に手を伸ばすものの、
「じゃぁ黒猫くん、朝都をヨロシクね☆」とウィンクしてさっさと玄関を出て行ってしまった。
「おねーさん、案内しますよ。
一緒に弁当食えるとこ行こう」
黒猫も涼子の提案にあっさり頷いて私の手を引き、
りょ、涼子~~!!
と、心の叫びも虚しく私は黒猫に連れて行かれた。