Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)
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くんくん…
私は涼子のつやつやきれいな髪に鼻を近づけて香りをかいだ。
涼子のサラサラ髪、高級な薔薇の香りがする。
髪の香りまで美人って羨ましいっっ!
「……朝都…何やってんの?
あんた風邪ひいてから、またバイオハザードウィルス増殖させた??」
涼子は思い切り不審顔で私から離れる。
「違う違う。髪の香りについて調査中なのです。何のシャンプー使ってるの?」
私が軽く手を挙げると、
「また変な研究?別に普通の市販のシャンプーだよ」
涼子は思い切り顔をしかめて腕組み。
変な研究…って涼子にだけは言われたくないわよ。
私はかくかくしかじか昨日のいきさつを軽~く涼子に話し聞かせた。
「ふ~ん、また意味深ね♪」
涼子はひとごとだと思ってるのかにやりと笑って、またどこからかスチャっとケータイを取り出す。
「なぁに?またツイッター??」
「そうよ♪ライラックの香りのシャンプーについて聞こうよ」
聞いてどーするんだよ。
そう思ったけれど、すぐに涼子のケータイが光り、
「コメきたっ!」
てか早っっ!!
「なになに…
ライラックの花言葉は
想い出―――…」