触れないで、杏里先輩!
次の日の朝、M駅に近付くと緊張してきた。
電車が停まり、視界の端に大きな男の子が入ると、更に緊張が増す。
「おはよう、坂井さん」
爽やかな笑顔を見つけると、真っ直ぐ見れなくて視界から北川君を消した。
「お、おはようっ。昨日は、メールまで、ありがとうっ」
昨日沢山話をしたけれど、緊張で声が震えるし、全く慣れない。
「いえいえ。もしこれからこの時間にこの車両に乗って来なかったら、気にせずに先に行ってね」
「分かったっ」
一番前の車両で待ち合わせをした。
夜に北川君から待ち合わせ場所ならぬ待ち合わせ車両を決めていなかったとLINEが来た。
ヨロシクの文字がついた可愛いクマのスタンプ付きで。
北川君は女の子にも臆することなく会話出来る男の子なのは分かった。
私は今日も三人座れる席の隅に座っている。
今日も北川君は私の横に鞄を置いた。
でも昨日の指定の鞄では無く、大きなスポーツバッグ。
電車が停まり、視界の端に大きな男の子が入ると、更に緊張が増す。
「おはよう、坂井さん」
爽やかな笑顔を見つけると、真っ直ぐ見れなくて視界から北川君を消した。
「お、おはようっ。昨日は、メールまで、ありがとうっ」
昨日沢山話をしたけれど、緊張で声が震えるし、全く慣れない。
「いえいえ。もしこれからこの時間にこの車両に乗って来なかったら、気にせずに先に行ってね」
「分かったっ」
一番前の車両で待ち合わせをした。
夜に北川君から待ち合わせ場所ならぬ待ち合わせ車両を決めていなかったとLINEが来た。
ヨロシクの文字がついた可愛いクマのスタンプ付きで。
北川君は女の子にも臆することなく会話出来る男の子なのは分かった。
私は今日も三人座れる席の隅に座っている。
今日も北川君は私の横に鞄を置いた。
でも昨日の指定の鞄では無く、大きなスポーツバッグ。