触れないで、杏里先輩!
7
テスト週間は北川君も一緒に帰った。
花純先輩は優しいし話しやすい人だから、北川君も良い人だねと言っていた。
テストも無事に終えた。
今日からテストが返ってくるが、私は違うことで憂鬱だ。
だって六月に入った今日から完全な衣替えだから。
電車ではグレーのカーディガンを着ていた。
不意に男性に触れたら怖いから。
「美桜、カーディガン着続けて。本当に気をつけて」
開口一番、杏里先輩は挨拶すら言わずに私を心配した。
「北川君、よろしくね」
「先輩に言われなくても」
今日も心配性全開の杏里先輩。
私はカーディガンを着たまま日傘を指す。
それでもアスファルトからジリジリと熱を感じる。
「美桜、倒れないようにちゃんと水分摂って。飲み物ある?」
お母さんみたいに心配してくれる杏里先輩にクスッと笑みが溢れる。
花純先輩は優しいし話しやすい人だから、北川君も良い人だねと言っていた。
テストも無事に終えた。
今日からテストが返ってくるが、私は違うことで憂鬱だ。
だって六月に入った今日から完全な衣替えだから。
電車ではグレーのカーディガンを着ていた。
不意に男性に触れたら怖いから。
「美桜、カーディガン着続けて。本当に気をつけて」
開口一番、杏里先輩は挨拶すら言わずに私を心配した。
「北川君、よろしくね」
「先輩に言われなくても」
今日も心配性全開の杏里先輩。
私はカーディガンを着たまま日傘を指す。
それでもアスファルトからジリジリと熱を感じる。
「美桜、倒れないようにちゃんと水分摂って。飲み物ある?」
お母さんみたいに心配してくれる杏里先輩にクスッと笑みが溢れる。