触れないで、杏里先輩!
花純先輩はやはり熱中症だった。
保健医の先生が職員室の花純先輩の担任に伝えに行くと言って保健室から出て行った。
「ごめん花純、美桜は早く帰らないといけないから先に帰る」
杏里先輩がベッドに横たわる真っ青な顔の花純先輩に言った。
「私は大丈夫です!花純先輩に付き添いましょう!」
だってこんな花純先輩を置いていくのは気が引ける。
「ダメ。俺が心配なの」
杏里先輩が私に真摯な瞳を向けた。
「で、でも!」
「美桜ちゃん、私は大丈夫だから杏里君と帰って?心配してくれてありがとう」
本人に言われたら引くしかなくて、私は杏里先輩と先に帰った。
「美桜と二人きりは久々だね」
久々の二人きり。
杏里先輩に笑顔でそう言われたけれど早く別れたかった。
花純先輩に申し訳ない気持ちもあるから。
そのせいもあり、何を話して帰ったか覚えていない。
保健医の先生が職員室の花純先輩の担任に伝えに行くと言って保健室から出て行った。
「ごめん花純、美桜は早く帰らないといけないから先に帰る」
杏里先輩がベッドに横たわる真っ青な顔の花純先輩に言った。
「私は大丈夫です!花純先輩に付き添いましょう!」
だってこんな花純先輩を置いていくのは気が引ける。
「ダメ。俺が心配なの」
杏里先輩が私に真摯な瞳を向けた。
「で、でも!」
「美桜ちゃん、私は大丈夫だから杏里君と帰って?心配してくれてありがとう」
本人に言われたら引くしかなくて、私は杏里先輩と先に帰った。
「美桜と二人きりは久々だね」
久々の二人きり。
杏里先輩に笑顔でそう言われたけれど早く別れたかった。
花純先輩に申し訳ない気持ちもあるから。
そのせいもあり、何を話して帰ったか覚えていない。