愛しているので離婚してください~御曹司は政略妻への情欲を鎮められない~
星光にもGPSを付けたかったが、氷室に念を押された。
内緒にしたいなら止めたほうがいいと。
付けるなら本人に事情を説明して許可を取るべきだと釘をさされた。
『五條さん。星光さんは必ずうちの社員が守りますから安心して任せてください』
氷室は〝任せて〟のところを強調してきた。
いきなり蚊帳の外かよと何やら失敗した気もしたが、俺が星光に二十四時間付いている訳にはいかない。悔しいが向こうはプロだ。
「くそっ」
「ん? なんだ。どうした?」
応接用ソファーの向かいの席にいた透が、驚いたように顔を上げた。
「いや。今日も会議続きだよな」
空き時間だけでも星光といたいが。
「ああ、午前中は教授との面談。例の件、アルゴリズムの妥当性について検証が足りないんじゃないかという話になっている」
「厄介なのか?」
内緒にしたいなら止めたほうがいいと。
付けるなら本人に事情を説明して許可を取るべきだと釘をさされた。
『五條さん。星光さんは必ずうちの社員が守りますから安心して任せてください』
氷室は〝任せて〟のところを強調してきた。
いきなり蚊帳の外かよと何やら失敗した気もしたが、俺が星光に二十四時間付いている訳にはいかない。悔しいが向こうはプロだ。
「くそっ」
「ん? なんだ。どうした?」
応接用ソファーの向かいの席にいた透が、驚いたように顔を上げた。
「いや。今日も会議続きだよな」
空き時間だけでも星光といたいが。
「ああ、午前中は教授との面談。例の件、アルゴリズムの妥当性について検証が足りないんじゃないかという話になっている」
「厄介なのか?」