愛しているので離婚してください~御曹司は政略妻への情欲を鎮められない~
星光の兄も青扇なので彼もよく知っているらしい。歳は星光の二つ上、俺のひとつ年上だ。氷室曰わく、妹を溺愛していて、妹のこととなると容赦ないとかなんとか。
それはわかる。星光の兄、花菱飛翔には、結婚前に『星光を泣かせたら、俺は地の果てまでもお前を追い詰めるからな』と凄まれたし。
「あっ、思い出した。あの子、男子学生を使って星光を襲わせようとしたんじゃなかったかな」
「えっ!」
「大丈夫、もちろん彼女は無事ですから」
彼は楽しげに笑うが、いやいや笑えませんよ。女の子がそんな恐ろしい企てをするなんて。その時点でもう。
「そのうちのひとりが事前に飛翔さんに報告して、飛翔さんがぶちぎれて。あの子そのあと退学したんですよね。男の方は退学だけじゃなくて親の会社ごと潰されたんじゃなかったかな」
さすがだ。あの人ならやるだろうけれど。
「そのこと、星光は知っているんですよね?」
それはわかる。星光の兄、花菱飛翔には、結婚前に『星光を泣かせたら、俺は地の果てまでもお前を追い詰めるからな』と凄まれたし。
「あっ、思い出した。あの子、男子学生を使って星光を襲わせようとしたんじゃなかったかな」
「えっ!」
「大丈夫、もちろん彼女は無事ですから」
彼は楽しげに笑うが、いやいや笑えませんよ。女の子がそんな恐ろしい企てをするなんて。その時点でもう。
「そのうちのひとりが事前に飛翔さんに報告して、飛翔さんがぶちぎれて。あの子そのあと退学したんですよね。男の方は退学だけじゃなくて親の会社ごと潰されたんじゃなかったかな」
さすがだ。あの人ならやるだろうけれど。
「そのこと、星光は知っているんですよね?」