愛しているので離婚してください~御曹司は政略妻への情欲を鎮められない~
「なあ透。星光はさ、合気道かなにかしているみたいで、結構強いんだぞ。知ってるか?」
「へえー、知らなかった。凄いな、まじでなんでもできるのか」
そうか、透は知らないか。そりゃそうだよな、知ってるのは、あいつに懲らしめられる奴だけだ。俺みたいに。
俺は星光の何も知らない。
というか、知ろうともしなかった。
「綾乃にお兄ちゃんサイテーって言われたよ。母にも散々怒られた。いつの間にかふたりとも星光と仲良くしてたみたいでさ」
「ふぅん、まあでもしょうがないんじゃないか? お前は会社を立て直すために必死だったからな。きっとわかってくれるよ星光さんも」
だといいけどな。
情けないほど、俺は透の言葉にすがりたくなった。
「へえー、知らなかった。凄いな、まじでなんでもできるのか」
そうか、透は知らないか。そりゃそうだよな、知ってるのは、あいつに懲らしめられる奴だけだ。俺みたいに。
俺は星光の何も知らない。
というか、知ろうともしなかった。
「綾乃にお兄ちゃんサイテーって言われたよ。母にも散々怒られた。いつの間にかふたりとも星光と仲良くしてたみたいでさ」
「ふぅん、まあでもしょうがないんじゃないか? お前は会社を立て直すために必死だったからな。きっとわかってくれるよ星光さんも」
だといいけどな。
情けないほど、俺は透の言葉にすがりたくなった。