摩訶不思議②
「達彦、散歩しても足痛まない?大丈夫?」
「うん。大丈夫だ。ちょっと懐かしいからこの辺を散歩したくてさ!
確か…ケーキ屋もあったから…」
「本当? お義母さんはね〜モンブランが好きなんだよ〜! 知ってる?」
「ハハハ! 知ってるよ! 昔っからモンブラン、モンブランってうるさいから〜」
達彦の記憶にあるアパートは、月極駐車場になっていた。
達彦は、やっぱり友子と裕也との生活は幻なんだ……と納得した。
本当に不思議だ……