粗大ごみを拾ってしまった(番外編その4)大森VS巫女の恋愛格差問題
<大森の事務所・>

「私は
天界には、出禁になるでしょう。
神殿巫女を(けが)したのですから。
もっと重い罰を受ける事に・・」

瞑王が大森を見据えて、
怒鳴(どな)った。
「じゃぁ!!大森!責任とれよ!」

「ですから・・
この仕事を辞めます」
大森は
瞑王から顔をそむけた。

瞑王が
<爆弾発言>を大森に投げつけた。

「責任取って・・・
リシェルと結婚しろよ!!」

大森はその場の空気が、
揺れたような気持ちがした。

<結婚・・?>

その単語が耳の奥で、
残響のように残った。

しばらくして・・

ようやく大森はその言葉の
<意味がわからない>というように、瞑王を見た。

「そんな事・・何を・・
バカな事を言っているんですか!」
大森が大声をあげた。

「転生ロンダリングすれば・・
なんとかなる」

瞑王は
<自分は隠し玉を持っている>
と言わんばかりに、
自信のほどを声にのせた。

「ただ、大森には・・
覚悟をしてもらわなくてはならないが・・」

瞑王は
少し、躊躇(ちゅうちょ)しているように見えた。

瞑王が、何を言っているのか
わからない・・
大森は
その場で立ちすくんでいた。

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